襖(ふすま)張り替え(業者に依頼? diy?) Q&A

ふすま 張り替え(業者に依頼? diy?) Q&Aとは





この度は、岐阜市 ふすま紙・障子取り扱い問屋  (株)水戸紙店のホームページへようこそおいでくださいました。

このページにたどり着いたということは、今、『ふすまの張り替え』に興味があるのではないでしょうか。

・ふすまが破れて穴があいていた
・ふすまのシミが目立つようになってきた
・ふすま紙を洋風でモダンなものにリノベーションしたい
・ふすまをdiy で張り替えたいけど、なにに気を付けたらいいの?

……など、きっかけは様々かもしれませんが、このページにたどり着いた以上は少なからず『ふすまを張り替えたい』という想いがあるはずです。


しかし、実際に『ふすまの張り替え』に至るまでにはいくつもの疑問点・『わからない』があり、その疑問や不安がふすまの張り替えを躊躇させてしまうということもあるかと思います。
例えば、
『ふすまの張り替えにはどのような手段(選択肢)があるのか?』
『もし張り替えを業者に依頼する場合はどのようにしたらよいのか?ふすま張り替えの料金はいくらくらいが相場なのか?』
などなど…… 。


ここではふすまの張り替えのなかで想定される疑問をいくつかピックアップして、Q&Aの形でまとめましたので、このページが少しでも皆様の『ふすまの張り替え』を後押しにつながれば、と思います。


なお、このふすま張り替えQ&Aのページは、弊社がある岐阜県の状況を鑑みて作成したため、各都道府県など地域によっては内容が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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ふすま 張り替え(業者に依頼? diy?) Q&A 目次

【ふすま張り替えQ&A 目次】
(クリックで対象の項目に移動できます。
このままページを下に読み進めれば全ての項目が見られます。)


・『業者にふすま張り替えを依頼する』際の疑問
(業者にふすまの張替を依頼した際の料金の相場観依頼の際の流れなど)
・張り替えの料金(費用)の相場は?
・『襖の張り替え』何屋さんに依頼?
・『表具屋』、『ふすま屋』とは?
・襖張り替え依頼の際の流れは?
・ふすま紙は事前に用意するの?
(ふすま紙の持ち込みはできるの?)



・『自分でふすまを張り替える(diy)』際の疑問
(襖のdiy時の注意点・シール、アイロンタイプなどのふすま紙選び)
・ふすまのdiyの際の注意点は?
・ふすま紙の選び方は?
・外したふすまを戻したい。並べ方は?
・ふすまの縁(枠)の種類・位置は?



・『ふすま張り替え』のこと全般的な疑問

(張り替えの手段・ふすまの種類・ふすま紙の種類など)
・ふすまの張り替えの手段は?
・ふすま本体の種類は?
・ふすま紙の種類・張り方の違いは?
・ふすまのお手入れ方法は?

業者にふすま張り替えを依頼する際の疑問 Q&A

Q.1 ふすま張り替えを業者に依頼する際の料金(費用)の価格相場はどれくらい?

A. 地域や依頼する業者さんにもよりますが、概ね、比較的安価な普及品ふすま紙使用で、ふすま1本(両面)8,000円前後の予算でおさまることが多いかと思います。
(縁や下地の新調を伴わない、一般的な張り替えの範囲の施工時を想定しています。)


もちろんより高級なふすま紙であれば両面で10,000円以上~という価格帯のものもあります。
また、ふすまの張り替えには目に見える表紙(ふすま紙)だけでなく、その下に隠れている下地の処理や受けをどの程度掛けるかなど、目に見えない部分の手間というものが非常に大きいです。そこにどれだけ手を掛けるのかということは業者によって千差万別です。

そのため、『○円で張り替えてくれるからこの業者は安い』、『○円もかかるからこの業者は高い』とは一概には言えません。
ふすまの張り替えでは、かかる費用を安く抑えようと相見積もりをしてしまいがちですが、安易に金額だけで飛び付くのは控えた方が良いでしょう。

また、岐阜県にお住まい『襖の張り替えをプロに依頼したいが、どこに頼んだらいいかわからない』というお客様に向けて、弊社水戸紙店では岐阜市を中心にふすま(襖)・障子の張替施工業者(ふすま屋さん、表具屋さん)の紹介サービスを行っております。
ふすま・障子の張替・新調をご検討されている岐阜県内のお客様は、以下のページもどうぞ。

ふすまの張替えをどこに頼んだらいいかと悩む女性岐阜県内のふすま・障子なら水戸紙店が職人さんを紹介します
襖(ふすま)・障子張替え ふすま屋さん紹介サービス ページへ>>

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Q.2 
よくふすま張り替えの広告などで目にするふすま『1本』って? 『1枚』とはどう違うの?


A.  基本的には、『1本』は建具としてのふすま1つを指しており表と裏の両面を、『1枚』はふすまの片面を指していることが多いです。


例えば上の画像のふすまでいえば、ふすまは『4本』ということになります。

ふすま『1本』○円と表記している業者さんは、ふすまの両面の張り替えでの金額ということになります。
『ふすま張り替え ○円』という記載をみた際には、それが1本(両面)なのか1枚(片面)なのかをよくご注意ください。



Q.3 裏の部屋は使わないからふすまの張り替えは片面だけでいい?

A.  金額的な面でも、実利的な面でも、ふすまを張り替える際はふすま両面の張り替えをおすすめします。

押し入れや使用していない部屋の張り替えなどでは『裏面(押し入れの中側や使用していない部屋側)は見えないから片面だけの張り替えでよいのでは? 』と考えるかもしれません。
しかし、片面の張り替えでも両面の張り替えでもふすまの縁(枠)などを外す手間は変わらず、また張り替えない面の紙を傷つけずにめくらないといけないなど手間も多くかかるため、基本的には片面の張り替えだからといって、両面の張り替えの半分の金額とはいきません。(逆に言えば両面の張り替えがお得とも言えます)
のちのち、『やはり裏面も張り替えを…』となれば、結局かかる合計金額は最初から両面を張り替えた場合よりも高くつくことになります。

さらに、片面だけの張り替えの場合、紙の張力が両面に均一にかからないことによりふすま自体が反ってしまう可能性があります。
必ずとは言えませんがそのリスクは高まります。

そういった理由から、ふすまを張り替える際は金額的な面でも、実利的な面でも、ふすま両面の張り替えをおすすめします。
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Q.4 ふすま張り替えを業者に依頼する際の料金(費用)の支払方法は? また、支払いのタイミングは?

A. 基本的には、張り替えたふすまや障子を納めた時に、現金でのお支払いとなります。


ただ、一部のふすま屋さん・表具屋さん等ではPayPay払いに対応していたり、各市町村が発行する地域振興券(プレミアム商品券)の加盟店になっていたりする場合がありますので、業者さんによっては現金以外の支払方法が用意されている場合もあります。

詳しくは張り替えを依頼する業者さんにお尋ねください。
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Q.5 そもそも襖の張り替えって何屋さんにお願いしたらいいの? リフォーム会社?

A. 『〇〇表具店(ひょうぐてん)』、『〇〇襖店(ふすまてん)』といった、いわゆる『襖屋さん』に依頼をするのがおすすめです。


おうち中をまとめてリフォームすることを想定しているのであれば、そのリフォーム会社さんや工務店さんにふすまや障子の張替えも依頼するというのも一つの手ですが、『ふすまの張替えや新調だけ』を考えているのであれば直接ふすま屋さん、いわゆる『〇〇襖店』さん、『〇〇表具店』さんに依頼することをおすすめします。

『大きな工事をせず手軽にお部屋の雰囲気を変えられる』ことが、ふすま張替えの大きな魅力ですので、襖を張り替えただけでも、まるでリフォームをしたかのように印象を変えることができます。
また、なによりふすま屋さんに依頼することで、実際に施工をするふすま屋さんと直接お話ができるので、よりお客様の要望をお聞きし、応えられる幅が広がるかと思います。

『襖屋さん』というと、あまりなじみがないと感じるかもしれませんが、タウンページなどを見ると、実は思った以上に皆様の身近にいることが分かるかと思います。

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Q.6 ふすまを張り替えてくれる業者さんの名称で『○○ふすま店』、『○○表具店』といったものがあるけれど何が違うの?

A. 『表具店』のほうが取り扱いの幅が広いニュアンスがありますが、ふすま・障子を依頼するのであればどちらを選んでも間違いはないかと思います。


『表具』とは『布(裂地)や紙を張るなどして仕立てられたもの』を差し、具体的には掛け軸や屏風・衝立・ふすま・障子などがそれにあたります。

基本的にはふすま・障子は『ふすま店』『表具店』変わりなく、安心しておまかせができるかと思います。
また、「近年では『表具店』では意味が伝わりにくくなっているため、わかりやすいように看板を『ふすま店』としている」という例もあるようです。



また、岐阜県にお住まいで『襖の張り替えをプロに依頼したいが、どこに頼んだらいいかわからない』というお客様に向けて、弊社水戸紙店では岐阜市を中心にふすま(襖)・障子の張替施工業者(ふすま屋さん、表具屋さん)の紹介サービスを行っております。

簡単に申し上げますと、張り替えのエリアなどの条件をお聞きして、ふすま紙や障子紙の卸問屋である弊社がお付き合いさせていただいているふすま屋さん・表具屋さんのなかから、対応のできる業者さんを紹介させていただくというサービスです。

『ふすまや障子を破ってしまった。ふすまの汚れに気が付いたので張り替えたい。でも……
・『どこに頼んだらいいかわからない』
・『ふすま・障子を依頼する先のあてがない』
という皆様のお悩みをスパッっと解決いたします

ふすま・障子の張替・新調をご検討されている岐阜県内のお客様は、以下のページもどうぞ。
ふすまの張替えをどこに頼んだらいいかと悩む女性岐阜県内のふすま・障子なら水戸紙店が職人さんを紹介します
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Q.7 業者(ふすま屋さん)に張り替えを依頼する場合はどのような流れになるの?

A. 業者さんにもよりますが、まずはお電話での聞き取りから始まります。
お電話⇒日程を決めて訪問⇒お見積り⇒襖・障子の引き上げ⇒張り替え後納品⇒納品時お支払  
の流れが一般的です。


まずはお電話にて、住所(エリア)の確認、依頼予定のふすまや障子の状況や本数の確認、見積もりのためのお伺い日程の調整などを行います。

その後、実際にお客様の元へお伺いし、使用するふすま紙の確認、日程の調整、施工内容の説明、お見積もりへと進みます。
お見積もり内容にご納得いただけたら、対象となるふすまや障子の引き上げ(業者が作業場へ持ち帰る)、そして調整した日程に従いふすまを納め、その際にお支払いただく……というのが大まかな流れになります。

基本的に、ふすまや障子はお客様のご自宅内で張り替えるのではなく、ふすま屋さんが作業場に持って帰り、後日お客様のもとに納めるという流れになります。

そのため、引き上げから納めまでの間は、お客様のお部屋には張り替えを依頼されたふすまや障子がない状態になります。あらかじめご了承ください。

依頼される本数や繁忙期かどうかなどにもよりますが、張り替えの場合、ふすまの引き上げから張り替えて納めるまでは、数日(5日前後)程度が一般的です。
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Q.8 ふすま紙はどのように選ぶの? ふすま紙は自分で用意しておかなければいけないの?

A. 業者さんが持ってくるふすま紙の見本帳の中からお気に召すものを見つけてください。事前に自分でふすま紙を用意する必要はありません。


一般にふすまの張り替え業者さんがお客様のもとに伺う際には、ふすま紙の現物のカットサンプルもしくは印刷物を本の形に閉じた『ふすま紙の見本帳』を複数種類持って行きます。
その中からお気に召したものを選んでいただき、その紙のグレードによって金額の説明(お見積もり)に進むという流れが一般的です。

見本帳には無地のものや様々な柄がついたもの、紙(和紙)のふすま紙や織物のふすま紙など、実に様々な種類のふすま紙が収録されています。
業者さんが持っていない見本帳でも、その業者さんがお付き合いしている問屋さんが持っているという場合もありますので、もし、張りたいふすま紙のイメージがあるのであれば、事前に業者さんにお伝えいただければ、そのイメージにあった見本帳が用意できるかもしれません。
(例、モダン・おしゃれなふすま紙がいい、色つきのふすま紙がいい、耐水性のふすま紙、など……)

ほんの一部ですが弊社取り扱いのふすま紙の中からデザイン性、機能性それぞれの面から新しいふすま紙をご紹介致します。






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Q.9 自分で用意したふすま紙を張ってほしいのだけど?
(ふすま紙の持ち込みはできるの?)

A. 自分たちで用意したふすま紙を持ち込んで張ってもらうことに対して快く引き受ける業者さんもありますが、ふすま紙の持ち込みをお断りする業者さんも多くあります。事前に確認した方が無難です。


お客様がご自身でネットやホームセンターで購入されたふすま紙を張って欲しいと依頼されるパターンですが、そのふすま紙の性質がつかめない(例えば、そのふすま紙がどの程度伸び縮みするのかがわからない、キャラクターものの印刷ふすま紙であれば印刷の色移りや色落ちなどなどの恐れ)ことや、受注生産品などのふすま紙では何かあった際のリスクが高いことなどの理由で、ふすま紙の持ち込みを断る業者さんも多いのが実情です。

また、基本的に、業者さんが持っている見本帳のふすま紙は別途デンプンのりを塗って張るタイプのふすま紙です。そのため、シールタイプのふすま紙やアイロンふすま紙などは張ったことがない業者さんがほとんどで、そういったシールやアイロン張りのふすま紙の持ち込みは、なおさら断られる可能性が高いです。

よほどのお気に召したふすま紙でない限りは、業者さんが用意できる見本帳の中から選んだ方が無難です。
業者さんに『こんなふすま紙はないか』と尋ねてみると、もしかしたらより魅力的なふすま紙に出会えるかもしれません。

どうしてもネットやホームセンターなどでしか扱いがないふすま紙での張り替えを希望される場合は、ふすま紙を用意するより先に、依頼する予定の業者さんの目星をつけて、『持ち込みのふすま紙でも対応してもらえるか』を確認した方がよいでしょう。
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自分で襖(ふすま)張り替え(diy・リメイク)時の疑問 Q&A

Q.1 自分でふすま紙を張り替える(diy)際の注意点は?

A. あくまでも自己責任で、という点と、「張り替えがうまくできずに、張り替えをやりかけた状態で『やっぱり業者さんに依頼したい』という状況だと、張り替えを断る業者さんも多くいる」、という点にご注意ください。


自分でふすまを張り替える(diy・リメイク)場合、恐らくホームセンターやネットショップで購入した襖紙を、インターネットで調べた方法で張り替えるという流れになるのではないかと思います。

たとえばインターネットで『ふすま張り替え 方法』や『襖 diy』といったキーワードで検索をすれば、すぐに張り替え方・必要な道具などが出てくる時代です。本職の方が分かりやく実演している動画も見つかります。
そういう意味では自分でふすまを張り替え(diy・リメイク)するということへのとっかかりのハードルが、一昔前よりも低くなっていると言えるかもしれません。

ただ、これらの情報は
初めての方にもわかりやすいように、本来は行うべき一部の工程を省略したり、代用・簡略化している場合も大いにあります。
また、当然ですがお客様の襖一つ一つを見たうえで発信している情報ではないため、必ずしもその襖にとっての最善の方法ではない場合もあります。
そのような情報で張ったふすまは、プロの職人さんに依頼をして張替をした場合と比較すると、見栄えの問題だけでなく見えない部分での差も大きく出てきます。

また、例えばふすまの動きが悪い・動かないなどの建付けの問題は当然ながら襖紙を張り替えるだけでは解決しません。
鴨居や敷居の状態も見ながらそれらに合わせて縁(枠)を削るなどの対処が必要になります。
そこまで自分で何とかしようとすると、初めてdiyで襖を張り替えようと思い立ったという方の手には余るのではないでしょうか。

仕上がりの直後はよくても、張り替えをした数か月後、数年後に思いもよらなかった不具合が出てくる可能性も0ではない、ともすれば建具としてのふすまの寿命を縮めてしまうこともあり得る、ということを念頭に、自分でふすまを張り替えるという手段はあくまでも自己責任ということは頭にとどめておいてください。
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Q.2 襖張り替えdiyの際はどんなふすま紙を選んだらよいの?

A. ハードルが高いと思われがちですが、シールや糊が付いていない、別途ででんぷん糊を塗って張るふすま紙がおすすめです。

・『紙の裏面全面を濡らすことができ,濡れたふすま紙が乾いた際にぴんと張る性質できれいに張りやすい』、
・『一部に糊を効かさず浮かせて張ることができる』
・『適切な濃度で張られたふすま紙は、次の張り替えではがす際に、下地を痛めにくい』
といったことが、張りやすさにつながります。

ホームセンターなどで販売されているふすま紙には、糊で張るタイプのふすま紙以外にも、以下のようにいくつかの種類のものがあります。

・アイロンタイプふすま紙
ふすま紙の裏面全体に熱でとける接着剤があらかじめ塗ってあるタイプのふすま紙です。

このタイプのふすま紙は、「ふすまの縁(枠)を外さずに戸襖のように張る」と説明されていることが多いです。

・再湿糊タイプふすま紙
ふすま紙の裏側全面に、水でぬれることで粘着力が発揮される糊があらかじめついたふすま紙です。

水でふすま紙の裏面全面を濡らすという張り方になるので、紙が乾いたときに縮んで引っ張るという力を利用することができます。

感覚としては別途糊を塗って張るふすま紙に近い張り方ができますが、「紙を伸ばすために全面を十分に濡らす=糊の効きを全面に均一に効かせる」になってしまうため、紙の全面を同じ濃さの糊で貼り付けることが前提になります。(周りの糊を濃くすることや、紙の一部を浮かせて張ることが困難。)

・シールタイプふすま紙
粘着剤がついた裏面を覆ったシール(裏紙)を剥がしながら、貼り付けていくふすま紙です。
ふすま紙の裏面全面がシールになっている性質上、こちらも紙の一部を浮かせて張るといった方法が困難です。

ベタで張るため下地の凹凸がより出やすく事前に下地を平滑にするなど、下処理にはより注意が必要です。
また、ふすま紙自体は濡らすわけではないので、張る際にしわが残った場合はそれがそのままになってしまいます。



一見どのふすま紙も貼りやすそう(糊を使うのはハードルが高い)と感じてしまうかもしれませんが、いずれのふすま紙も
・紙の裏面全体を濡らすことができる
・糊の濃さを調節できる
ということの両立に不向きなため、やはりおすすめは別途水に溶いた糊をつけて張るタイプのふすま紙ではないかと感じます。

余談ですが、基本的に業者さんが持っている見本帳のふすま紙は別途デンプンのりを塗って張るタイプのふすま紙です。
そのため、シールタイプのふすま紙やアイロンふすま紙などは張ったことがない業者さんがほとんどです。
ふすま紙の持ち込み自体が断られることもありますが、もし「紙は用意したがやはり業者さんに張ってもらいたい」、となった際に、そういったシールやアイロン張り、再湿タイプのふすま紙の持ち込みは、その中でも特に断られる可能性が高いのでご注意ください。

弊社 (株)水戸紙店のホームページ内でも、ふすま紙を紹介したページがあります。
ほんの一部ですが弊社取り扱いのふすま紙の中からデザイン性、機能性それぞれの面から、『例えばこんなふすま紙があります』ということで、いくつかご紹介させていただきます。
これらのふすま紙は全て別途糊を用意して張るタイプのふすま紙になります。






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Q.3 ふすま張り替えの時は縁(枠)や引手を外さないといけないの
?


A. 引手を外すのはもちろんですが、チップボール襖やベニヤ襖などの一般的な襖(戸襖や段ボール襖等を除く襖)であれば、縁(枠)まで外すのが本来のやり方です。
もしこの時点で少しでも不安があれば、diyではなく業者さんに依頼することをお勧めします。

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Q.4 ふすまを敷居から外したら、元々のふすまの並び(ふすまの左右や、ふすまの前後)がわからなくなってしまった。
正しい並びに戻す手がかりはある?

A. その襖についている縁の形状や引手の位置から、それぞれのふすまの並びを推測することができます。
また、襖の前後(どちらのふすまが前になるか)ですが、敷居の溝(レール)が2本ある場合は、基本的には向かって右側のふすまが手前になることが多いです。
これも縁の形状や縁のどこが削ってあるかから推測することができます。

ふすまの大きさを測ろうとして、襖を鴨居から外してみたのはいいものの、外す前の並びが分からず元に戻せなくなったという事例が多いでしょうか。
そんな場合にまず
注目するのは『引手の位置』です。


一般的な襖の並びとして多いのは、『2本引き(2本引き違い)』でしょうか。

ふすま2本引き
『2本引き(2本引き違い)』
は、上の画像のように、2本のふすまが敷居の2本の溝(レール)に前後にはまっているというパターンです。左右のふすまの引手の位置は上の画像のようになります。
それぞれ『右に引手が付いているふすまが向かって右側』『左に引手が付いているふすまが向かって左側』になります。
また、『向かって右側のふすまが2本溝の手前側(前側)になることが一般的です。

実際に『向かって右側のふすまが2本溝の手前側(前側)になるかどうかは、引手側と反対側についている立の縁の上部を見ればわかります。(下の画像の赤丸の部分)


基本的に2本引きで『襖の引手側と反対側の立の縁(襖が前後に重なる側の縁)』は、ふすまの鴨居や敷居の溝幅よりも太い縁が付いています。(中京地区では出合と呼んでいます)
この太い縁はそのままでは鴨居や敷居には入りませんので、縁の上部(鴨居に入る部分)および下部(敷居に入る部分)を逆L字型に削ることで、溝に収まるようにしています

この際の縁の削りかたは、後ろに並ぶ襖であれば縁の前側を削ってふすま自体が前にせり出てくるようにしてあり、前に並ぶ襖であれば縁の後ろ側を削ってふすま自体が後ろにさがるようにしてあるはずです。
前後それぞれのふすまが、『2本のふすまの隙間を狭める方向に寄せてある』と言えば分かりやすいでしょうか。


上の写真は部屋と押し入れの境の2本引きのふすまを、2本とも左側に寄せたうえで、それぞれのふすまの右側についた縁を横から撮ったものです。
(写真外の左側が部屋側、写真外の右側が押し入れ内になります)
赤い丸の部分を見ると、縁(出合)の前側(部屋側)が削ってあることがわかり、この前にせりでるようにけずってある縁(出合)が付いているふすまが2本引きの後ろ側であることがわかります

つづいて、より立派な4本引きのふすまについてです。
ふすま4本引き
敷居の溝が2本であることは上記の『2本引き(2本引き違い)』と同様ですが、4本引きはその名の通りふすまが4本並んでいます。
また、2本引きと同様に『襖の引手側と反対側の立の縁(襖が前後に重なる側の縁)』(下の図で赤丸が付いている部分の縁)は、ふすまの鴨居や敷居の溝幅よりも太い縁(出合)が付いています。

引手の位置『両端の2本のふすまは外側に、中心の2本のふすまは内側』に引手が付くのが一般的です。
また、ふすまの前後ですが、2本溝の場合、『両端の2本は後ろ側、中心の2本は前側』に並ぶのが一般的です。

また、4本引きの場合、中心の2本のふすまは前後ではなく横並びになるため、召(めし)』とよばれる、2本の立桟が突きつけになる部分の隙間を見せないため使用する立桟が用いられます。
ふすま用縁の断面の形状と中京地域における名称
上の写真の一番右側の縁が召です。召には隙間を見せないための出っ張り(召板)がついています。
召は、4本引きの場合、正面から見て中心の右側のふすま(右から2番目のふすま)の引手側(左側)につけるのが一般的です。


4本引きのふすまは引手の位置、出合の部分の削ってある位置、そしてこの召がついているかどうかで、ふすまの並びが分かります。

まとめると、
2本引きの場合
ふすま2本引き
・『左側に引手が付いているふすま』は左側かつ2本溝の後ろ側
・『右側に引手が付いているふすま』は右側かつ2本溝の手前側
・うまくはまらないようなら太い縁(出合)の削ってある位置を見てみる。2本のふすま間の隙間を狭めるように削ってあればOK.


4本引き
の場合
ふすま4本引き
・『左側に引手が付いていて召がついていないふすま』は一番左側かつ2本溝の後ろ側
・『左側に引手が付いていて召がついているふすま』は右から2番目かつ2本溝の手前側
『右側に引手が付いているふすま』2本は、どちらかが一番右側、どちらかが右から3番目になります。
それぞれの出合部分
(ふすまの左側についている縁)の前が削ってあるか後ろが削ってあるかを確認し、出合の前が削ってあれば一番右、出合の後ろが削ってあれば右から3番目
となります。
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Q.5 ふすまの縁(枠)を外したら、どの縁がどの位置かわからなくなってしまった。
正しい位置に戻す手がかりはある?



A. 『襖1本分の縁が混ざってしまった』という状況であれば、その襖の立ち位置、縁(枠)の形状および縁が削ってある場所などから、縁の位置および縁の向きはある程度わかります。
もし、『複数枚分のふすまの縁が完全に混ざってしまった』という状況だと、再び元の位置に戻すことは非常に困難になります。

・縁を外す前に、それぞれの縁にわかるように割り振った番号と縁の向きなどを記しておく
・外した襖の縁が混ざってしまわないように、ふすま1本分ずつで束ねておく
ことをした方がよいです。


・縁の形状から見る使用場所の違い
以下に弊社で取り扱いをしている各縁の使用部位ごとの呼称、およびそれぞれのおおよその寸法(太さ)を記載いたします。
位置判断の手掛かりになれば幸いです。
ふすま用縁の断面の形状と中京地域における名称

●立桟(たてざん)
・マス:引き違いなどのふすまの引手側の立桟として使用します。
地域によっては『ドブ』と呼ぶこともあります。

おおよそ6分5厘(約19mm)×6分5厘  ※1分:約3.03mm
断面はおおよそ正方形のような形をしています。



・出合(であい):2本引きのふすまなどの、ふすまとふすまが前後に重なる部分(引手と反対側)の立桟として使用します。
※上記のマスのことを『ドブ』と呼ぶ地域では、この出合のことを『マス』と呼ぶ場合もあります。

マス(ドブ)よりも見込(奥行方向の太さ)が太くなっており、三七溝に使用する3/7出合と、五七溝に使用する5/7出合の取り扱いがあります。
3/7出合はおおよそ6分5厘×7分5厘、より太い5/7出合はおおよそ6分5厘×8分5厘です。
そのままの太さでは鴨居や敷居には入らないため、Q4,のようにふすまの位置によって前か後ろを削る必要があります。



・召(めし):4本引きの中心や、2本開きなどのように、2本の立桟が突きつけになる部分の隙間を見せないため使用する立桟です。

召し合わせ、定木(じょうぎ)とも呼んでいます。
おおよそマスと同じく6分5厘×6分5厘ですが、隙間を見せないための出っ張り(召板)がついています。 
正面から見て右側のふすま(右から2番目のふすま)の引手側(左側)につけるのが一般的です。
ふすま用縁の断面の形状と中京地域における名称


●横桟(よこざん)
・上桟(かみざん):ふすまの上部に使用する横桟です。単に上(かみ)とも呼びます。

弊社取り扱いの上桟は見付き(正面方向から見た太さ)がおおよそ1寸(約30mm)で、下桟よりも2分(約6mm)ほど太くなっています。



・下桟(しもざん):ふすまの下部や開きに使用する横桟です。単に下(しも)とも呼びます。

上記の上桟よりも細く、見付きがおおよそ8分(約24mm)です。
ふすま用縁の断面の形状と中京地域における名称
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ふすま張り替え全般の疑問 Q&A

Q.1 ふすま紙の張り替えにはどのような手段があるの?

A. 
1.業者(ふすま店さん・表具店さん)に張り替えを依頼する、
2.自分でふすまを張り替える(diy) 
の2つの方法が考えられます。

それぞれの方法について見ていきます。
まずは、張り替え業者(職人さん)にふすまの張り替えを依頼するという方法です。

ふすまの張替をふすま店・表具店に依頼する一番の魅力は、何といってもプロの仕上がりで張り替えられるという点です。
ふすま紙の見た目上の美しさだけではなく、より長くふすまをきれいに保つための手間入れ(下地の処理など)や、紙の部分だけではなく縁(枠)の部分などの建付けもプロの技術で見てもらえます。

一方、自分でふすまを張り替える(ふすまリメイク・ふすまdiy)という方法です。
ご自身でインターネットのネットショップやホームセンターでふすま紙や張替に必要な道具を用意し、張り替えをすることになりますが、メリットとしては
・業者さんが持っている見本帳には載っていない特殊なふすま紙(キャラクターもの)などを選択できる
・その1度の張り替え自体では、張り替えにかかる費用を抑えることができる
・diyを楽しむことができる
といった点でしょうか。

しかし、もちろんデメリット(リスク)も大きくあります。
張り替え作業の途中で失敗をしてしまったり、縁やふすま自体を破損してしまうリスクがあるということもその一つです。

また、これは個人的な見解になりますが、プロの職人さんが張り替えた場合と一般の方が見よう見まねで張り替えた場合の大きな差が出るポイントの一つが、『適切な処理ができているか』ということではないかと思います。
例えば糊の濃さ一つとっても慣れない方が張り替えると、剥がれないようにと必要以上に糊を濃くしてしまったり、不要なボンドを混ぜてしまったり……といったこともよくあり、次の張り替えでふすま紙をはがす際に木部ごと削らないといけなくなるなど難儀する、という話は良く聞きます。

我流での張り替えは、時に表に張ったふすま紙だけではなく、結果的にふすまの建具としての寿命さえも縮めてしまうことにもなりかねません。
ふすまの張り替えをdiyで済ませた場合、確かに張り替えを業者に依頼した時よりもその時にかかってくる費用自体は安価に抑えることができるかもしれませんが、5年後、10年後……そして次の張り替えの際、という長い目で見た場合の状態には、やはりプロの技との差が出るものです。

『張替の費用を安く抑えたいから』という理由で、自分でふすまを張り替え(diy)という選択肢をとりがちですが、失敗してしまうリスクやその後のことを考えるのであれば、『安く抑えたい』からこそプロの職人さんに張り替えを依頼するのが結果的に吉かもしれません。
実際にその時に出ていくお金は多いため『安い』とは感じないかもしれませんが、数年後『お値打ち』だったと感じるはずです。

もしも、『(失敗する可能性も含めて)diy(リメイク)をすること自体を自己責任で楽しみたい』ということであれば、自分でふすまを張り替えるということも選択肢の一つではないかと思います。

また、岐阜県にお住まいで『襖の張り替えをプロに依頼したいが、どこに頼んだらいいかわからない』というお客様に向けて、弊社水戸紙店では岐阜市を中心にふすま(襖)・障子の張替施工業者(ふすま屋さん、表具屋さん)の紹介サービスを行っております。
ふすま・障子の張替・新調をご検討されている岐阜県内のお客様は、以下のページもどうぞ。

ふすまの張替えをどこに頼んだらいいかと悩む女性岐阜県内のふすま・障子なら水戸紙店が職人さんを紹介します
襖(ふすま)・障子張替え ふすま屋さん紹介サービス ページへ>>


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Q.2 ふすま本体にはどのような種類があるの?

A. 伝統的な組子襖やチップボール襖、洋間と和室を仕切る戸襖、アルミ縁を使用した段ボール襖などがあります。
また、ふすまの張り替えではなく新調(つくりかえ)を業者に依頼した場合は基本的にはチップボールふすまで新調する前提になります。(戸襖を除く)

 
・組子襖(本襖)
伝統的に使用されてきた襖です。木製の組子(骨)以外は全て何べんも貼り重ねた紙のみで構成されており、見た目の割に軽量なのが特徴です。
また、丁寧に張り重ねられた紙のおかげで非常にふっくらとしあがり、年月が経っても組子のあとが浮き上がりにくいふすまです。

下で紹介するチップボール襖やベニヤ襖などが登場する以前は、ふすまと言えばこの組子襖でしたが、今となってはその技術やかかる手間の多さから、最高級のふすまという扱いになっています
50年、60年前などから大切に使われてきた襖は、この本襖である可能性が高いです。


・チップボール襖

チップボール襖は、組子襖の流れを汲みその手間をより簡素化した作りのふすまです。

簡単に縦横に組んだ組子(骨)の上に、チップボールという厚紙を張ったふすまで、縁は木製(木目そのままの木地縁や黒カシューなどの塗り縁)が一般的です。
張り替え適正も高く現在の主流ともいえるふすまです。


・戸襖(とぶすま)
戸襖は、主に洋間と和室を区切る場所に使われることが多いふすまです。
特長としては片面はふすま紙を張り、もう片面はクロス(壁紙)が張ってあったり木製のドアのような見た目をしていたりします。非常に重量があるためふすまの底面(敷居の部分)に戸車がついている場合もあります。

また、ふすま紙が張ってある側に使われる縁が、その他のふすまに使われるような四角い形状ではなく、厚さ数ミリ程度のシール縁であることも戸襖の大きな特徴です。
その形状上、ふすまとしての張替えは片面のみとなります。


・段ボールふすま
段ボールふすまはその名の通り、段ボールを心材とした量産ふすまの代表的なものです。ふすまの縁(枠)に当たる部分がアルミでできており(木目調になっている場合もあります)、段ボールの下地には釘(サカメ釘)を打つことができないためコの字型の縁でふすまを挟みこんで固定してあるのが特徴です。

ダンボールふすまはふすま屋さんが作るというよりも、ハウスメーカーなどが新築の物件に使っているということがほとんどです。
また、ダンボールふすまは、そもそもの作りとしてあまり張替えをすることは前提とされておらず、張り替えを断る業者さんもいます。
このタイプのふすまの張り替えを業者に依頼する場合にはまず、ふすま店さん、表具店さんにアルミ縁(枠)のついたふすまですが……とお伝えしたほうがその後がスムーズです。
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Q.3 ふすま紙にはどのような種類があるの? 

A. ふすま紙は、その原料や製法などから様々な種類に分類されます。

 
そのグレードにより、張り替えの値段(費用)も大きく変わります。

代表的なものをいくつか安価な順に例を挙げると、

・新鳥の子(茶裏)
 製紙から柄付けまで機械により生産される安価なふすま紙です。パルプなどを原料とし、アパート・集合住宅などによく使用されます。
アイロン張り、シール張りなどホームセンターで各種販売されているふすま紙はほとんどがこのクラスまでのふすま紙です。


・上新鳥の子(じょうしんとりのこ)
 機械漉きで和紙の風合いを持つふすま紙です。一般住宅や集合住宅などに用いられます。
和紙のため擦れなどにより、毛羽立つこともあるため日々の取り扱いには注意が必要です。
 基本的には機械による柄付けですが、より高級なものは手加工により柄付けを行っているものもあります。
和紙の持つ独特の風合いがお好きな方はどうぞ。

・織物ふすま紙(糸入りふすま紙)
縦横の糸目をふすま紙で裏打ちした織物のふすま紙です。糸は安価なものではレーヨン、高級なものでは木綿などが使用されます。
一般に高級なものほど縦横の糸目が細かくなり、柄付けが機械加工から手加工へと変わります。織物のため和紙のふすま紙よりも摩耗などにも強く、長持ちしやすいふすま紙です。
織物ふすま紙の中でも安価なものは上記の上新ふすま紙と同程度ですが、高級なものになると下記の本鳥の子に勝るとも劣らないものになります。
 
・本鳥の子(ほんとりのこ)
熟練の職人さんが手漉きでつくり、手加工で加飾をした高級ふすま紙です。
機械漉きのような均一の仕上がりでは無く手漉きであるが故の1枚ごとの微妙な風合いの違いを楽しむことができるのが大きな魅力です。そして年数がたてばたつほどその風合いに味が出てきます。

日々の使用には細心の注意が必要ですが、その存在感や湛える高級感は他のふすま紙とは一線を画します。


襖紙は『張り替えて終わり』というものではなく、張り替えて5年後、10年後、それ以上……と長い時間お客様とともにあり続けるものです。
ご予算との兼ね合いもあるかとは思いますが、初めから高グレード商品を選択肢から外さず、心ゆくまで襖紙選びをお楽しみくださいませ。


・ビニールふすま紙
番外編的な扱いですが、近年人気が増しているのがビニールふすま紙です。
これは塩化ビニールなどの合成樹脂をコートしたふすま紙で、耐水性や汚れにくさ、丈夫さなどに優れたふすま紙です。また、固く絞った布などで水拭きができるので汚れた場合のお手入れも楽で、
水回りが近い場所や小さなお子様のいたずら対策などで選ばれることが多いです。

表面がビニールで覆われているため、一般的なふすま紙よりも気密性が高い反面、ふすま紙本来が持つような『吸湿作用』などは損なわれてしまっているため、一長一短な面もあります。

弊社 (株)水戸紙店のホームページ内でも、ふすま紙を紹介したページがあります。
ほんの一部ですが弊社取り扱いのふすま紙の中からデザイン性、機能性それぞれの面から新しいふすま紙をご紹介致します。






モダンデザイン・おしゃれ襖(ふすま)紙 紹介ページ >>


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Q.4 ふすま紙の張り方(貼り方)はどのような種類ものがあるの?

A.
糊張り、シール(両面テープ張り)、アイロン張り などのふすま紙があります。


一般的にプロの職人さんの使用するのは糊が付いていないふすま紙で、別途水に溶いたでんぷん糊をつけて張り上げます。
ふすま紙の全面を濡らすため、紙が乾いた時の引っ張る作用でピンと張り上げることができます。

ホームセンターなどで販売されているシールタイプのふすま紙は、糊が付いていないふすま紙よりも張るのが簡単だと思われがちですが、濡らして張るわけではないので、紙が縮まず張った時に残ったシワがあればそのまま残ってしまう、全面をベタで貼り付けないといけないため、より下地の凹凸が表に出てきやすいなどの注意すべき点も多いです。

また、アイロン張りのふすま紙やシールタイプのふすま紙は、張り替えの業者に持ち込んでも断られることも多い、ということも注意が必要です。
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Q.5 ふすま紙を張り替えた後の日々の手入れはどうしたらいいの?

A.  襖や障子の汚れはその大半が埃ですので、桟などに溜まった埃を取り除くことが基本的な手入れ内容となります。

襖や障子はその性質上、手入れや汚れたからと言って水や洗剤を使用することは望ましくありません。汚さないように気を使い扱うのが第一です。
また、埃は高いところから下に向かってハンディモップやはたきなどで埃を除いていきます。
桟の隅など、埃が溜まりやすく手の届きにくい部分には、絵筆や綿棒などを用いると便利です。

また、敷居に埃が溜まっていると、襖や障子の滑りが悪くなりますので、掃除機や雑巾などでこまめに掃除をしましょう。

建具の下に入り込んだ埃がどうしても取れない場合は、輪ゴムを襖や障子の下に挟み、何度か開け閉めを繰り返すことで埃が輪ゴムに絡まり、掻き出すことができます。
さらに襖の引手に付いた手垢汚れは、消しゴムで手垢の部分をこすることで落とすことができます。
消しゴムは白くやわらかいものを用意するようにしてください。

また、
●部屋の風通しが悪い
●換気をしない状態でお鍋や焼き肉などを行う
など、湿気が溜まりやすい状態はカビ(染み)の発生に繋がります。

カビ・染みを予防するために、できるかぎり『湿気が溜まりにくい状態』を心がけて下さい。

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