そして、この『襖』を使った難読漢字というものがいくつかあります。
特に2問目は誰かに話したくなること請け合いですので、読めるかどうか、軽い気持ちで挑戦してみてください。
では、問題です。
『襖子』
…………………
読めましたか?
答えは『あおし』です。
あおしとは衣服の一種で、6世紀頃からの中国や日本で広く用いられていました。特に日本では律令制時代の正装として規定されていました。
『襖』だけでも『あお』と読み、この襖子を指すこともあります。
では、これを踏まえて第2問です。
『金襖子』
…………………
相当な難読漢字ですが読めましたか?
きんあおし……ではありません。
答えはこちらです。
正解はカジカガエル(河鹿蛙)でした。
雄鹿のような美しい声で鳴き、夏の季語としても知られていますね。
ではなぜ、『金襖子』でカジカガエルと読むのか……。
あくまで一説ですが、
古代中国でカジカガエル(蟇蛙と混同されたとも)の皮が金(錦)の襖子のようだと評されたことに由来する、ということです。
襖子であおし、
金襖子はカジカガエル。……覚えましたか?
ガマの油とは違い、毒にも薬にもならないような雑学でしたがお楽しみ頂けましたでしょうか?
もしかしたら、こちらの知識は役に立つかもしれません。
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